またか

久保、決意の横手 生き残りへ挑戦…吉武加入でし烈中継ぎサバイバル
2007年2月9日(金) 8時2分 スポーツ報知

 巨人・久保裕也投手(26)が8日、ブルペンでの投球練習で初めてサイドスローに挑戦した。ソフトバンクから吉武が加入し、激化した1軍中継ぎ陣争いに生き残るため、上手投げからの転向に挑戦することにした。今キャンプ中に転向するか否かの決断をするつもりだ。層が厚くなった中継ぎ投手陣にも、し烈なサバイバル競争がぼっ発している。 写真はコチラ

 まさにゼロからの挑戦だ。球を受ける阿部から「良くても悪くてもやってみよう!」と促され、久保は大きくうなずいた。右腕を器用に、そしてダイナミックに真横でしならせた。伸びのある球だ。「体を回転させれば(ひじが)自然と出てくる。投げやすいですね」新たな発見に興奮気味だ。

 活気あふれるブルペン。久保はいつものオーバースローのフォームで投げ始めたが、途中からサイドに切り替え、投じた140球中、ラストの40球を新フォームで投げた。見届けた原監督からも「こっちが投げやすいのか」「いいじゃないか」と声をかけられた。「変えるなら早くスタートしたいです」正式に転向するか否かをキャンプ中に決断する方向だ。

 外野手の1軍争い、ホリンズらの外国人枠争い、そして先発投手のローテ入り競争…いたるところでサバイバル競争が起こっているが、中継ぎ投手も例外ではない。ソフトバンクから吉武が加わった。新人の上野、2年目の福田も必死に食らいついている。そんな中、中継ぎとして定着していた久保が、フォームを変えてでも生き残ろうとしている。「斎藤さん(現投手コーチ)が成功しているので迷っていた。踏み出す勇気がなかったが、阿部さんがやってみろ、と言ってくれた」競争がいかにし烈かを物語っている。

 以前からサイドスローに関心はあったが、試したことはなかった。挑戦を決めたのは吉武が加入したからだ。「(吉武さんは)同じような投手ですが、実績なら吉武さんが上。器用な投手ですし、制球力も完成している」と実力を認め、「競い合うことも必要だけど、僕が違うタイプになれば、チームとしても(投手層の)幅が広がると思う」と話した。右の横手や下手投げで開幕1軍が狙えそうなのは現在、会田しかいないだけに確かにチャンスは広がる。

 大学(東海大)の先輩でもある原監督は7、8、9回の投手力を重視している。そこに久保の力は不可欠と思うからこそ、過去にベンチで“愛のキック”を入れたり「東海魂がない!」とカツを入れてきた。今回も「力を上げてもらいたい1人だ。自分でやっているんだから任せましょう」と温かく見守っている。

 チームのために何ができるか。そして生き残るにはどうすればいいのか−久保は、その答えを必死に探している。

巨人でサイドにして失敗した投手が何人いるんだ.
斉藤が成功したあと,誰一人いないわけですがw